アナスタシアは実在したのか?(スピリチュアル本)

アナスタシア: 響きわたるシベリア杉 シリーズ1


いわゆるスピリチュアル系でよく紹介されている書籍。評判が良いので読んでみました。


………… スピリチュアルな人々の言動の源はこの作品だったのか、と納得した次第です。光と闇の勢力とか。よく聞く言葉がいっぱいありました。
もしも前知識ないまま読んだら信じられない衝撃的な内容。今、生きているこの世界のありようが根本から覆されます。なにせ、実話
実話なのだからアナスタシアという不思議なうら若き女性は存在していて、作者であるメグレ氏との間にもうけた息子と、今でもシベリアのタイガのどこかで生活しているはず。

とは、私は思えなかった(滝汗)
信じている方々には申し訳ないですが、典型的な「小説」です。
その理由。
・作者の願望が透けて見える。
・ご都合主義な点が散見される。
・物語としての起承転結がある。
解説や公式サイトからの情報から察するに、「初めて書いた作品」だそう。
今まで小説を書いたことない人によくある特徴として、「作者の願望が透けて見える」です。一種のメアリ・スー。
主人公と自分を同化しているものだから、魅力的な異性が登場して主人公に恋慕する、という典型的なパターンをこの作品は踏んでます。だから創作だ、と思いました。ルポライターやノンフィクションは理不尽な現実のまま突き進んでいって、ハッピーエンドにはなりません。実話を装ったノンフィクションは別ですが。そもそもメグレ氏、中年なのにモテすぎ^^;

さらに検索してみたら疑問を呈する意見はあるにはあるのですが、裁判で「作り話だった」と証言した、というコメント発見。でも根拠になる資料はなく、こちらも信憑性はあいまいです。公式サイトには「メグレ氏とお会いしたが嘘をつくような人ではなかった」といった旨があります。
結局、真実は霧の中…………。もし創作なら墓場までの秘密なのでしょう。
私は創作だと思いますが、実在すると信じるのもありだと思います。アナスタシアは実在するかどうかは重要ではない、という主旨を公式サイトはしているのですから。

じゃあ、アナスタシアの存在は「嘘」なのか、と問われると、「いいえ」と答えます。さっきは実在しないと書いてたじゃないか、と思うでしょうが、あくまでも肉体としてのアナスタシアのことです。
絶賛されているだけあって、アナスタシアが語る言葉は精神世界と肉体世界の根本を考え直すだけの力を持っています。出版された当時のロシアは資本主義=物質主義に突き進んでいましたが、現在のロシアにかなり影響を与えているのがわかります。それだけ強いメッセージが込められています。(別荘農園ダーチェが国を強くしている点等)

作者のメグレ氏が書いた作品はシリーズで10冊あります。しかしその後は執筆されていないのか、検索する限り見つかりませんでした。
初めて書いたシリーズ作品が大ヒット。でもその後はさっぱり……。いわゆる音楽でもよくある「一発屋」。文芸でもあります。ものすごく面白い大河ドラマの処女作を出版したのに、その後の作品は…………。を、何度か読んだことあります。おもに海外作品ですが。
一発屋作家の特徴として、今まで小説を書いたことないのに、ある時衝動的に書きたくなった処女作品が大ベストセラー。まるで偉大な文豪が憑依して書いた作品。というパターン。おそらくアナスタシアもこれに当てはまるんじゃないかと。
メグレ氏に憑依した何者か(おそらく神霊とか呼ばれる存在)の声を聞いて、その声の主をアナスタシアと名付けたのかもしれません。そして美しい物語としてできた作品だからこそ、広く読まれているのでしょう。ただ言葉を綴るだけでは読み物としては面白くないですから。
自費出版にしたら予想外に売れてしまって、今更「創作です」と言いづらくなったのかなあああ???

これらはあくまでも私の解釈です。事実に反している可能性が充分ありますのでご了承ください。スピリチュアルに興味あればおすすめです。

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